生理休暇明けは忙しい。

スタッフに呼ばれ業務連絡。
休んでいる間に、消防士ケン・MK・ゆういちの3人から指名が入った。
生理休暇だと伝えてある。
消防士ケンは連絡が欲しいと言っているから、夜、店の携帯からメールを入れるように。

いきなりハードに働かせないで…。

待機所に行き、MちゃんとRちゃんとエロ話をしながら化粧をする。
Mちゃんは18歳。
茶色い女の子だ。
髪も顔もコゲ茶色…ガングロの時代は終わったよ…と言ってあげたい女の子。
見た目はともかく、とってもイイ娘だ。
ブルマの指名率はナンバーワンだ。
新規の客には引かれてしまう事もあるけど、性格のよさで人気急上昇中。
「マリブさぁ〜ん、聞いてくださいよぉ〜♪」
気さくに話しかけてくる。
この頃みんなの相談係のようになっているマリブ。
どうやら、お局さんになってしまったようだ。

社長が悪いんだ。
「わかんないことはマリブ・チャンに教えてもらいな」
もう!変な所にアクセントつけるから、
「あの〜マリブさんって日本人ですよねぇ…」
って言われるし…。

13時頃、指名がはいった。
消防士のケンさんだった。
夜、メールしようと思ってたのに先をこされた。

20分後、到着。

ケ「その後どう?元気でた?」

あ、彼氏と別れたの言ったんだっけ…。

マ「うん。何とか頑張ってる。」

ケ「この間言った事、俺は本気だからね。」

マ「ありがと。ゆっくり考えるね。」

いつものように気持ちよくしてもらって、気持ちよくしてあげて…すっかり汗だくのマリブ。

ケンさんは付き合おうって言うけど、男の人ってデリヘル嬢と付き合って平気なのかなあ…?
不特定多数の男の人のチンチンしゃぶってるのに…。
マリブはこの仕事してるの知ってる人とは付き合えないなあ…。

一旦、家に帰って再出勤。

夜の部です。

待機所到着と同時に指名が入る。
ちっちゃくて早漏の佐藤さん。
大歓迎です。
マリブの気持ちいい所知ってる人だから、毎回イキまくりだもん♪

いつものホテルでお待ちかねだった。

マ「おまたせ〜♪」

佐「久しぶりだね〜!」

マ「佐藤さん、ちょっと痩せた?」

佐「よくわかったね。ちょっと胃を悪くしちゃってさ〜。最悪だよ…。」

マ「お仕事、精神的に辛いって言ってたもんね…。デスクワークってマリブは出来ないから大変さがあんまりわかんないけど……。大丈夫なの?」

佐「マリブちゃんに逢えたから治っちゃうよ。」

マ「無理しないでね…。」

いつもよりゆっくりお風呂に浸かってベットにはいる。

マ「今日はマリブが頑張るから佐藤さんジッとしててねん♪」

佐「ダメダメ!すぐ出ちゃうし、俺はマリブちゃんの乱れた姿が好きなんだから!」

マ「マリブ乱れてないもん!!」

佐「いつも、すごい乱れちゃうじゃん。よく濡れるし、何回もイクし…(図星だ。)」

マ「…だって…」

佐「いいから足、開いて…」

マ「あぁ〜ん、もう…やだ…」

佐「こんなに濡れてるのに、嫌なの?やめる?」

マ「…意地悪…止めないで…スキにして…」

んで、結局いつもどうりイカされて、チョコッと咥えて終了。
また一緒にお風呂に入って、エッチじゃないマッサージをしてあげた。

佐藤さん、顔色悪かった。
早く元気になるといいな。

何か、とっても疲れてしまって帰宅。

ケンさんお支払い
    20000円+2000円(指名料)
まりぶの報酬
    11000円+2000円(指名料)

佐藤さんお支払い
    18000円+2000円(指名料)
マリブの報酬
     9000円+2000円(指名料)

夜中の3時、近所のレンタルビデオ屋に行った。
何か、見たかった。
娯楽色の強い、頭使わない映画…。
「チャリエン・フルスロットル」
「シカゴ」
新作を2本借りれた。
レジで支払いをしていると
「マリブじゃないの…?」
と声をかけられた。

振り帰ると、昔の男友達。6才年下のケンイチ。スッゴイ男前。

マ「…ケンイチ?まじで〜?」

ケ「やっぱマリブじゃん…なに〜かわんね〜な!」

マ「ってゆーか、何年ぶり?」

ケ「6年か7年くらい?」

マ「ケンイチ、妊娠した?」

ケ「ひで〜!!」

マ「アハハ♪ごめんね〜!だって、昔はメチャクチャカッコよかったのに、お腹出ちゃってるんだもん。あの頃に比べたらマリブも老けたし、お互い様じゃん(笑)」

ケ「マリブはイイ女になったよ。昔よりイイ女!」

6コも年下のくせに生意気なヤツ!!
ケンイチとマリブは完全なる友達だ。
昔、マリブが通っていた海の家で、毎年夏になると遊んでいた海友達。
昔からカッコよくって、モテモテだった。
マリブは口説かれたけど、若い頃の6コ年下の男の子なんて、ただのガキだった。弟みたいでかわいかった。当然、相手にしなかった。
夏の間中、毎日一緒にいたし、4・5人で朝までUNOやって遊んだり、誰かの家で雑魚寝したり…でも何にもなかった。

ケ「今、なにやってる?」

まさかデリヘル嬢だとは言えない。

マ「フツーにOLだよ。」

ケ「ヤラシイOLだなあ…。」

マ「失礼ねえ…今、飲みに行った帰りだからヤラシイの!!」

ケ「携帯教えてよ。」

………まあ、いいか。お互いの番号とアドを登録する。

マ「売るなよ〜!!」

ケ「何それ…?」

マ「前、友達だと思ってたヤツがマリブの携帯の番号売って、知らないヤツからガンガン電話きたこと
あってさ〜。」

ケ「それって、自慢?」

マ「やなヤツ!頭オカシイら。」

ケ「俺の番号も売るなよ〜!」

マ「そのお腹じゃ売れないし。」

ケ「アハハ。今度飲みに行くか。」

マ「アハハ。(笑ってごまかす)」

ケ「拒否られた〜!(泣きまね)」

しばらく楽しく話して別れた。
ケンイチは男前になってた。
今、知り合ってたら口説いたかもしれないけど、ケンイチはマリブの中では弟みたいなもんだ。
…懐かしかったな…。

家に帰ったら、4時を過ぎていた。
寝ようと思ったらメールがきた。
大だった。
『ねてる〜?』
この間、デートの約束して生理でキャンセルしたんだっけ…。

…メンドクサイ…。
起きてたけど、寝てたって事にしてシカト。

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